訪日外国人向けレンタルWi-Fiが増加傾向?旅行者が求めることを解説

毎年増える訪日外国人は、常に新しい情報をインターネットで収集し旅行中でも必須アイテムとも言えます。今回はWi-Fiレンタルが訪日外国人にとってどれほど重要なのか、おすすめのレンタルWi-Fiも合わせて解説していきます。

訪日外国人向けレンタルWi-Fiを準備するべき理由

日本人が海外旅行へ行く際連絡や情報収集のため必要としているインターネットは、訪日外国人にとっても大切なツールです。インバンド対策のためにレンタルWi-Fiが必要な理由を説明していきます。

使い勝手がいい

訪日旅行客は日本の観光地が書かれた本や雑誌などの書籍を持ち歩くのは荷物になるので、手軽に調べられるインターネットの利用は当たり前です。しかし訪日外国人が日本滞在中に困ることの中で「Wi-Fi環境の少なさ」があげられます。

レンタルWi-Fiは「速度が速い」「場所を選ばずどこでも使えるノンストレスさ」「複数台・複数人シェアできる」ことが最大のメリットでもあります。

コト消費をするアクティブユーザーはさらに満足度アップ

近年モノ消費からコト消費へと変化している訪日外国人は地方都市への観光が増加していますが、地方都市には無料Wi-Fiへの接続スポットがまだそれほど多くありません。複雑な交通情報や行きたい場所情報などインターネットの使用は欠かせません。

インターネット環境がどこでもいつでも利用できるレンタルWi-Fiは、彼らにとって「安心感」と旅行への「満足度」アップにつなげることができます。

SNSの発信・検索・連絡ツール

訪日外国人は本やテレビなどの観光情報よりも、SNSを使った情報収集の方が多い傾向にあります。SNSはコミュニケーションツールとして連絡するだけでなく、行きたい観光地のサーチや行った場所の思い出の瞬間をSNSにアップする方法でも日常からよく使われます。

またそのSNS発信によって拡散された情報によって、新たな新規客が見込まれる可能性も期待できます。Wi-Fi環境が常にあることで、観光地案内・地図・SNSのチェックや投稿・翻訳などと多くの情報が得られます。

訪日外国人の通信手段

スマートフォンは普段の生活や海外旅行でも欠かせないアイテムです。日本旅行中に訪日外国人はどんな方法で、スマートフォンやPCなどの電子機器をインターネットに接続しているのでしょうか。

フリーWi-Fi

空港・ホテル・カフェなどWi-Fiが設置されたスポットに行くと、無料でインターネットに接続できるのが「フリーWi-Fi」です。日本に滞在中あまりインターネットを使用しない訪日外国人にとっては、通信料がかからず手軽に利用することができます。

しかし日本は訪日外国人が増える中、実は訪日外国人が接続できるWi-Fiスポットの数が少ないと言われています。日本にはフリーWi-Fiがありますが国内の携帯電話事業者との契約が必要な場合が多く、訪日外国人が利用できるフリーWi-Fiはそのうち10%ほどしかありません。

特に地方都市ではフリーWi-Fi環境が整っていないため、探すことがとても難しいのが現状です。万が一無料Wi-Fiを見つけられたとしても、容量が大きい画像や動画の送信・ビデオ通話を楽しみたい方には通信速度が遅いためストレスになってしまいます。

またセキュリティが甘いので、使用デバイスのウイルス感染や不正アクセスの危険性もあります。

ポケットWi-Fiをレンタル

スマートフォン程のサイズでどこでも持ち運び可能なポケットWi-Fi(モバイルルーター/モバイルWi-Fi)は、持ち運ぶだけでいつでもインターネットを楽しめます。一つのポケットWi-Fiでスマートフォン・パソコン・タブレット・その他端末機器の複数接続や大容量の送受信が可能です。

Wi-Fiルーターを常に持ち運ぶ必要があるデメリットはありますが、フリーWi-Fiと比べてセキュリティ面でも心配はなく通信速度も早く、料金は定額制設定であることが特徴です。

空港内でレンタルWi-Fiの受取・返却まででき、宿泊ホテルへの配送サービスも中にはあるので、旅の最初から最後まで不便なく利用できるのもいいですね。

SIMカードを購入

SIMフリーの端末にSIMカードを差し込んで使うタイプです。1週間や1ヵ月、そしてデータ通信の容量は1GBなどとあらかじめ決められているものから無制限まで、好みに合わせて購入SIMカードを購入することができます。

国際ローミング

元々契約している国の携帯会社サービスを利用し、旅行先の海外で利用することを国際ローミングといいます。基本的に国際ローミングを使用する場合は多額の料金を請求されることが多いですが、購入したSIMカードが接続されなかった理由などにより国際ローミングを使用している人もいます。

Wi-Fiレンタル導入にあたり必要なポイント

次はどんなところにポイントを置いて、訪日外国人に向けたサービスを提供すればよいのでしょうか。

Wi-Fi速度の強さ

Wi-Fiに接続する上で重要なポイントの1つとなるのが、Wi-Fi速度の速さです。色々な情報を調べたりSNSの閲覧・投稿する際に、インターネットのスピードが遅いと不便に感じてしまいます。

通信容量の多さ

レストランや観光地情報の検索や動画や画質が高い写真のSNSに投稿したりする際や、LineやFacebookメッセンジャーなどのコミュニケーションツールとして利用すると、あっという間に通信容量の制限がかかったりすることがあります。一方でそれほど使わない人もいるので容量プランが選択できるといいですね。

多言語対応したWi-Fi

訪日外国人がWi-Fiをレンタルしても、母国後以外の言語が分からず設定方法がうまくできない人もいます。Wi-Fi端末が「日本・英語・中国(簡体字・繁体字)・韓国語」などの複数言語表示が可能であると、使いやすさからストレスは軽減されるでしょう。

簡単な設定方法

言語が自国の言葉だとしても、初期設定が難しく利用できなければあまり意味がありません。初期設定が分かりやすい写真や絵を使った説明文や、注意書きの記載も入れておきたいポイントです。

インバウンド向けおすすめWi-Fi4選

NINJA WiFi

データ容量・料金:1日800 円1GBプラン、1日900 円+税 無制限プラン
通信速度:SoftBank 4G-LTE(最大受信187.5Mbps/最大送信37.5Mbps)
対応言語:日本語・英語・韓国語・中国語(簡体字・繁体字)
接続方法:電源を入れてパスワードを入れるだけ簡単作業
受取・返却場所:空港内
公式アカウント:http://www.ninjawifi.com

Payke(ペイク) WiFi

データ容量・料金:料金問い合わせ、 無制限プラン
通信速度:4G-LTE
対応言語:日本語・英語・韓国語・中国語(簡体字・繁体字)、タイ語、ベトナム
受取・返却場所:ビジョンが運営する各空港カウンター、宅配
公式サイト:https://payke.co.jp/

WIFI-HIRE

データ容量・料金: 1日間2,400円プラン~最大45日間16,700円プラン
通信容量:無制限
通信速度:4G-LTE(最大187.5Mbps)
対応言語: 日本語・英語・中国語(簡体字・繁体字)
受取・返却場所:主要空港カウンター、宿泊ホテル等へ国内配送
公式サイト:http://www.wifi-hire.com/

Wi-Ho!(ワイホー)

データ容量・料金:1日USD 8.68、USD 42.86/無制限データプラン
通信速度:4G-LTE
対応言語:英語、繁体字、簡体字、韓国語、日本語
受取・返却場所:主要空港カウンター、宿泊ホテル等へ国内配送
対応通貨:現地通貨決済可能(USD、SGD、TWD、HKD、KRW、CNY、GBP、EUR、AUD、CAD、INR、PHP、THB、VND、MYR、IDR)
公式サイト:https://www.wi-ho.net/en/

どんな場所でも利用できるレンタルWi-Fiの需要は加速する見込み

今回は訪日外国人向けにレンタルWi-Fiを「準備するべき理由」「導入にあたり必要なポイント」「おすすめレンタルWi-Fi」をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

国全体で無料Wi-Fiの利用環境を整えることも大事ですが、地方活性化とコト消費に変わっている傾向からいつでもどこでも利用できるレンタルWi-Fiの需要はますます増えていくことでしょう。

そして日本では2020年春にサービスを開始予定の5Gによって、動画コンテンツがさらに増加していきます。そうなると今以上にレンタルWi-Fiの利用率が見込まれます。