近年増加する台湾人インバウンド。
そこで今、台湾インバウンドに向けたプロモーションの1つとして「SEO対策」が挙げられます。
しかし、
「自身の企業でも対策をしたいけど、その国の対象が国外となるとどこから手をつけたら良いのかわからない…」
このように感じてる方も多いのではないでしょうか。
この記事は、そんな悩みを持っている方の為に向けたものです。
以下、台湾SEOの具体的な対策をまとめていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
*この記事は、100%Google検索をもとに作成しています。
SEOとは?基本知識と準備
SEOとは、企業や個人のウェブサイトを、検索結果の上位に表示されるよう構築・調整していくことを言います(検索エンジン最適化)。
この項目では、SEO対策の基本知識と対策をすることによって得られるメリットについて簡単に解説していきます。
SEO対策をすることで得られるメリット
SEO対策をすることで以下のようなメリットが得られます。
・自社のWEBサイトが検索結果上位に表示されるようになる
・サイトを通して顧客の増加が期待できる
・多くの人の目に留まるようになり、知名度や認知度も向上(ブランディング)
・中長期的に効果が期待できる
せっかく執筆した記事も、検索結果の上位に来なければ検索者の目にとまることはありません。
しかしその裏を返せば、検索上位に表示されることで不特定多数の閲覧者が増加します。
それと同時に、目的とするターゲットの流入も期待でき、企業の売上や集客の向上へと貢献できるのです。
SEOはコツをつかんでコンテンツ作成をすることで、たくさんのメリットが得られるのです。つまり、今後事業を拡大していきたい企業や個人、集客に伸び悩んでいる施設などには必須のプロモーション・マーケティング方法と言えるでしょう。
基本知識
『ユーザー(検索者)にとって有益な情報・必要としている情報を提供すること』
これはSEO対策をするにあたって、一番の基礎的な部分であり重要なポイントと言えます。
よく明示されている事例として『Googleが掲げる10の事実』があります。
SEOの基本となる考え方が記されているので、一度目を通しておくと良いでしょう。
参考;https://www.google.com/intl/ja_JP/about/company/philosophy/
Googleは検索エンジンを運営する企業として、常にユーザーが快適に検索エンジンを利用できるよう定期的にシステムを調整しています。
つまりユーザーの需要にそぐわないサイトは、決して上位に表示されることはないのです。
台湾SEOの特徴
先ほどの項目で、日本におけるSEOのあり方と基本知識について簡単に説明しました。
では、対象の国が台湾になった場合SEOはどのように変化するのでしょうか。
また、日本との共通点についても詳しく解説していきます。
SEOの仕組み
結論から言うと、日本と台湾のSEOの仕組みに大きく違いはありません。
しかし、どちらの国のSEO対策にせよGoogleに良い記事だと判断されるために重要視されているポイントがいくつかあります。
この項目では、そのポイントを紹介します。
このポイントを意識して作成されたコンテンツは有益なものとされ、検索結果上位に表示されることが期待できます。ぜひ参考にしてみてください。
*現在台湾で最も多くシェアされている検索エンジンは、日本と同様『Google』(86.9%)です。
次に利用されているものとして、『Yahoo奇摩』(11.9%)が挙げられますが、こちらはGoogleの検索エンジンに非常に近い仕組みです。ですので、対策方法にも大きな違いはありません。
クリック率
WEBサイトにおけるクリック率は、その数が多いほど記事の内容がユーザーのニーズに合っているものとして高く評価されます。
そして高く評価された記事は、表示順位が必然的に上がります。
また、このSNS文化を十分に利用したマーケティング方法も活用しましょう。
具体的な方法としては、SNSで多く拡散されることにより得られる爆発的なクリック数などを狙って、マーケティングしていくということです。
この方法については後の項目でより詳しく解説していきます。
滞在時間
意識はしていなくとも、その記事の内容が需要にマッチしているものであればじっくりと読み、そうでなければささっと目を通し他の記事をまた探しにいくという、ユーザーにおける2つのパターンがあります。
この2つパターンのうち、良い記事だと評価されるものはもちろん前者です。
Googleは、その記事を『じっくり読んでいるかどうか』、つまり『滞在時間』を判断基準の1つとしているのです。
滞在時間が長い記事は、ユーザーのニーズにあった情報を提供しておりじっくり読まれていると判断され、検索順位が上がります。
回遊率
回遊率とは、『同サイトでどれだけ別の記事を読んでくれているか』を表す数字です。
つまり、サイトで記事を読み終えた後に、同サイト内で関連記事や補足記事などを閲覧することで、回遊率は上がります。
これはユーザーが「さらに有益な情報を知りたい」と感じているためとる行動です。
回遊率が高いほど、そのサイトのコンテンツ内容は有益なものとされるため、アクセス数に次いで重要と言えるポイントの1つです。
反対に、直帰率の数字も判断基準のひとつとして存在します。
直帰率とは『サイト内で別の記事を読むことなく、そのままサイトページから離れてしまう』ことを指します。
この直帰率が高いとサイト内に充実したコンテンツがないものとみなされ、Googleからの評価を下げる要因となってしまいます。
以上3つの点を表示順位と関係する重要なポイントだとして紹介しましたが、このポイントは日本のSEO対策と大きな違いはありません。
では、大きく違う点はどのような部分なのでしょうか。
台湾での情報収集は基本ブログ記事から
項目タイトルにあるように、台湾と日本の情報収集の文化には大きく違いがあるのです。
簡潔に述べると、日本ではまとめサイトや関連コンテンツが充実したサイトで情報収集するのが主流です。それに対し台湾では、有益なブログや人気ブロガーのブログを最初に検索し、そのブログ内から情報を得ます。
台湾人ユーザーが、ブログで情報収集をするようになった背景には『Pixnet』というブログサービスの普及にあります。
日本でいう、はてなブログやAmebaブログと同じような位置付けの大手ブログサービスです。
そして登録する多くのブロガーは、文字数や写真の質ともにウェブサイトよりも圧倒的に良質な記事を更新しているのです。
実際に検索してみると、ウェブサイトと合わせて多くのブログ記事が1ページ目に表示されます。
実践すべき3つのSEO対策
日本と台湾における大きな違いは『情報収集がブログで行われているかどうか』という点にありました。
では実際にその違いを踏まえた上で、どのような対策ができるのでしょうか。
この項目ではおすすめの3つの対策方法を紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
記事作成を台湾人ブロガーに委託する
本来であれば自身で記事のコンテンツ作成をして、翻訳を会社に依頼することができればそれが良いと感じている方も多いのではないでしょうか。
しかし、ブロガーに記事作成を委託することで得られるメリットは非常に多くあります。
以下、そのメリットと説明です。
・費用の削減
翻訳の委託は、比較的安価なサービスでも1文字5円程度〜の世界です。
サイト全ての翻訳を依頼するのであれば、膨大な金額になってしまう可能性も。
しかし、台湾人ブロガーを起用することで翻訳の必要は無くなり、費用を削減できるというわけです。
・翻訳よりも分かりやすいネイティブの文章
よく読まれている記事の特徴として『信頼性がある』という点が挙げられます。
どんなに良いコンテンツをかけていたとしても、正しい現地の言葉で書かれていなくてはユーザーの信頼を得ることはできません。
翻訳会社やアプリの翻訳は直接的な表現が使われることも多く、不自然な言い回しになりかねません。
その点においても現地のブロガーであれば、普段からブログを書くことで培っている豊かな文章表現や、ネイティブの適切な語句選びが可能です。信頼のおけるサイトになると言えるでしょう。
・ブランディング効果も期待できる
日本と同様にブログ記事と同時に個人も売り出し、多大な影響力を持っているブロガーは台湾にも多く存在します。
ブログ文化の台湾ではそんな人気ブロガーの記事は需要が多く、検索順位の上位に上がりやすいのです。
SNS発信に強いブロガーを起用することで、ブランディング効果も期待できる
ちなみに台湾人ブロガーを起用し依頼するキーワードを選定する際に使用するサービスは、Google Adwordsのキーワードプランナーが主流です。
そして、人気ブロガーの記事を読みたいと思っている読者が「どのような記事を読みたいのか」を考え、キーワードを選定します。
年内の最新情報やおすすめ情報は、検索者の需要が常に安定している記事内容です。
具体的に『2020年(その年の年号)』『推薦』というキーワードを含んだ記事は、読者の関心が大いにあるコンテンツです。
自社でSEO対策をした内容のサイト作成をする
台湾ではFacebookで最新の情報を更新する習慣があり、日本ほどウェブ上に有益な情報が多く出回っているわけではありません。
よって、ブログと同様に写真などを多く使い、SEOを意識したコンテンツのサイトを作成することで、比較的簡単に検索の上位へ表示される可能性があります。
人気ブロガーに委託する必要のないキーワードやコンテンツの記事作成は、自社で行ってみるのもおすすめ対策の1つです。
SNSを活用する
自社のSNSに台湾用のアカウントやリンクを掲載できるような記事を作成し、人気ブロガーやインフルエンサーを巻き込んで宣伝や告知をします。
ブランディング効果のメリットにもつながる内容ですが、ここで得られる爆発的な拡散力は、大きなクリック率を生み出すことが予想できます。
まずは、台湾でもっとも利用者が多いとされているFacebookから対策をするのが無難です。次いで、ユーザーが多いのはラインやインスタグラムです。
結論と注意点
以下、記事のまとめと注意点になります。
・SEO対策の基本は日本と大きく違いはなく、Googleをもとに行う
・台湾ではブログからの情報収集が主流なのでそれに合わせて記事作成を行う
・ブロガーを起用した対策方法が最適
・同時にSNSを活用する
国ごとに異なるSEO対策。
その国の文化を踏まえた上で、最適な方法を選びプロモーションしていくことが大切です。
いまやSEOは、SNS文化が主流になった現代で欠かせないマーケティング方法のひとつになりました。
この記事を参考にして、ぜひ台湾のインバウンド対策を実践してみてはいかがでしょうか。