論文の翻訳・英文校正に強い翻訳会社5選!依頼前に気をつけることは

グローバル化とした現代社会では、論文を英語で書かれている方も多いですよね。

しかし、「翻訳後の訳文が原文と比較して適しているか不安」悩まれている方も多いのではないでしょうか。

今回は、論文の翻訳・英文校正が必要な理由から気をつけるポイントまでをお伝えします。

最後には論文の翻訳・英文校正に強い翻訳会社を5社ご紹介しますよ。

論文の翻訳・英文校正が必要な理由

研究者が発見した価値のある研究結果を世界中の人々へ発信するためには、学術雑誌に投稿し掲載されることで論文を世に出すことができます。

そのため、グローバル化とした現代社会では論文を英語にすることが必要不可欠です。しかし、権威のある学術雑誌であればあるほど、掲載されるための論文審査は非常に厳しくなります。

学術雑誌に投稿される論文は多数あるので、各学術雑誌の編集部は、投稿された個々の論文の主題と専門領域を考慮し、関係する専門家に論文の評価を委ねるのが一般的です。

評価を委ねられた専門家は、研究の意義や価値、論文の理論性や論旨は当然のことながら、投稿規定に準じた正しいフォーマットになっているかまで、細かくチェックします。

必ずしも論文の執筆ばかりに執筆時間を費やせる研究者も多くはありません。ここで、翻訳会社の登場です。

論文の翻訳・英文校正で気をつけるべきポイント

翻訳会社へ依頼する際に気をつけるべきポイントをお伝えします。

ポイントは以下の5つです。

ポイント1.未完成の原稿で依頼しないこと
ポイント2.原稿+補足資料の提出する
ポイント3.校正が必要ない箇所を予め指定する
ポイント4.投稿先情報を提供する
ポイント5.目的や状況に合わせた校正・翻訳レベルを指定する

ポイント1.未完成の論文で依頼しないこと

英文校正の場合、ネイティブの専門校閲者が論文全体を通して読むことから作業が始まります。そのため、発注後に論文の差し替えは原則受け付けることが出来ません。最悪、新しく発注のやり直しになるケースも珍しくはありません。

未完成の論文で英語校正を依頼すると、後に「追加料金の発生」や「納期の遅れ」などの可能性も高まります。

論文の提出期限が近いからといって未完成の論文で依頼はせず、しっかり完成した論文を準備しましょう。

ポイント2.原稿+補足資料の提出する

ネイティブの専門校閲者が正しく校正を行うためには、論文の他に研究内容を適切に理解することができる補足資料・データを一緒に提出しましょう。

注意点としては英文校正の場合、ネイティブ専門校閲者は日本語の読解力は乏しいため、英語で作成された資料を提出することがポイントです。

ポイント3.校正が必要ない箇所を予め指定する

長年に続く研究であれば、過去の自身の研究結果や、今回の研究成果を示すものとして図やグラフなどのデータを論文に含ませていることも多いかと思います。

これらは、校正が必要ない箇所になりますので、翻訳会社に依頼する際に校正が必要ないことを伝えることをおすすめします。

これにより、校閲者の作業量を減らすことができ、納期が早くなり、校閲する文字数も減らすことができるので、料金の軽減にも繋がることでしょう。

ポイント4.投稿先情報を提供する

自身の論文を投稿する予定の学術雑誌が決まっているのであれば、翻訳会社に伝えることをおすすめします。

翻訳会社としては、事前に投稿予定の学術雑誌名が把握できていれば、過去に投稿予定の学術雑誌の翻訳・英文校正経験のあるスタッフを指名できるため、より高度なサービスを提供できるからです。

また、論文翻訳や英文校正の実績が豊富な会社の場合、論文の投稿先がまだ未定の研究者のために最適な投稿先を提案してくれるサービスを設けていることがあります。

学術雑誌への掲載をスムーズに行いたい場合は、利用してみると良いですね。

ポイント5.目的や状況に合わせた校正・翻訳レベルを指定する

各学術雑誌において掲載の許可や査読を通過するための水準が異なります。

そのため、大きな修正をせずに納期優先であれば標準レベルの英文校正を選択したり、論文審査が厳しい学術雑誌への掲載を目指すのであれば、丁寧で高度な英文校正レベルを選択したりなど、目的や状況に応じたレベル選択が大事です。

当たり前ではありますが、高度な翻訳・英文校正であればあるほど、料金は高くなります。一度、発注前に翻訳会社に相談してみると良いでしょう。

論文の翻訳・英文校正に強い翻訳会社5選

1.エディエージ
2.ユレイタス
3.翻訳依頼.com
4.FORTE
5.ACN

1.エディエージ

引用:エディテージ公式HP(https://www.editage.jp/

対応言語 2言語(英語、日本語)
翻訳料金 5円~(1単語あたり)
納品スピード 1~5営業日
お急ぎ原稿は8.5時間以内に納品可能
公式HP https://www.editage.jp/

エディエージは、学術論文の校正をメインとした会社です。

忙しい研究者のために、論文投稿支援サービス「論文作成・投稿RESCUE」があります。
「投稿フルサポート」と「論文執筆+投稿フルサポート」の2つのプランがあり、ユーザーの大事な研究データや執筆済み論文から研究本来の価値を最大限引き出してくれます。

2.ユレイタス

引用:ユレイタス公式HP(https://www.ulatus.jp/

対応言語 2言語(日本語⇔英語)
翻訳料金 9円~(1文字あたり)
納品スピード 1~18営業日
公式HP https://www.ulatus.jp/

ユレイタスは、研究論文に特化した翻訳会社です。

ユレイタスでは、ユーザーの論文の翻訳に加え、学術雑誌への投稿を支援するサービスを提供しています。

校正者は、修士・博士号を持ち、学術雑誌で実際に査読者を務めた経験もある専門家が、みずからの経験や豊富な知識に基づいてユーザーの論文投稿を支援します。

3.翻訳依頼.com

引用:翻訳依頼.com公式HP(https://www.lab-trans.com/

対応言語 和英翻訳、英和翻訳、欧州各国言語、アジア各国言語対応
翻訳料金 9円~(1文字あたり)
納品スピード 2~21営業日
公式HP https://www.lab-trans.com/

翻訳依頼.comは、研究学園都市”つくば”で20年以上の翻訳実績がある翻訳会社です。

文法チェックのみの校正ではなく、ジャーナル投稿規定を参考にした論旨を明確にしなければならない英文校正を行っています。

和英・英和翻訳以外でも、欧州各国言語、アジア各国言語にも対応しています。

4.FORTE

引用:FORTE公式HP(https://www.forte-science.co.jp/

対応言語 2言語(日本語⇔英語)
翻訳料金 8円~(1単語あたり)
納品スピード 2~5営業日
公式HP https://www.forte-science.co.jp/

FORTEは、科学技術論文の翻訳に特化した翻訳会社です。

FORTEの論文校正サービスでは、学術雑誌に受理されることを目的とし、専門知識を有するネイティブ校正者が原稿を読み、ユーザーの意図が伝わりやすい原稿へ校正してくれます。

投稿前の再校正は1回無料で利用できる点も嬉しいですね。

5.ACN

引用:ACN公式HP(https://t-acn.com/

対応言語 2言語(英語、日本語)
翻訳料金 20円~(1単語あたり)
納品スピード 2~4営業日
公式HP https://t-acn.com/

ACNは、論文翻訳や技術翻訳に特化している翻訳会社です。

翻訳料金は他社と比べ安いとは言えませんが、翻訳者全員が学位を有し、品質の高い翻訳を提供していることから高いリピート率を誇っています。

無料の翻訳トライアルを提供しているので、一度試してみると良いですね。

まとめ

以上、論文に強い翻訳会社をご紹介しました。

グローバル化とした現代社会では論文を英語にすることが必要不可欠です。権威のある学術雑誌で論文を掲載したいと考えている方は、安くて早いからという理由だけで翻訳会社を選ぶことはおすすめしません。

翻訳依頼する前に、補足資料の準備や投稿予定先の情報を提供するなど、ご紹介したポイントに気をつけ、翻訳会社それぞれに得意な領域や特長がありますので、自身の目的や状況に合った翻訳会社に依頼することが大切です。