グルメ、ファッション、観光と、長い歴史を持つイタリアは大変魅力的な国です。そのイタリアについてもっと知るため、あるいは研究や勉強の一環としてイタリア語を知りたい、学びたい人は多いでしょう。そこでこの記事では、完全無料で使えるイタリア語翻訳サイトを4つ厳選してご紹介します。
1.イタリアにはあまり使わないアルファベットがある?独特の文化と文法
大学の第二外国語でもあまり選択する人がいないイタリア語ですが、イタリアに旅行に行きたい、学術研究でイタリア語を使う必要があるという人は多いでしょう。
イタリア語は、英語と比べると少し独特のルールがあり、使用する文字にも違いがあります。
1-1.英語よりも5文字少ない21文字のアルファベットを使用する
イタリア語の勉強を始めたばかりの人は、英語よりもアルファベットが少ないという違和感を持つのではないでしょうか。
イタリア語のアルファベットは全部で21文字であり、英語の26文字に比べて5文字少ないのです。
残りの5文字は「J、K、W、X、Y」であり、特殊な読み方をする時のみ使用されます。
Xをイプシ、Yをイプシロンと読むなど、イタリア語特有の日本人にはあまり慣れない読み方をするのです。
1-2.名詞が男性・女性に分かれるため覚えるのが簡単ではない
イタリア語を第二外国語で選択する人が少ない理由の1つとして、名詞の複雑さが挙げられます。
フランス語と同様、イタリア語の名詞には男性名詞と女性名詞があり、それぞれを単数形と複数形で使い分けなければなりません。
読むことさえ簡単ではないイタリア語ですが、何か文章を組み立てる時、名詞に性があることでより難解になっている印象を受けます。
できればすべて暗記せずに、イタリア語の意味を把握したい…という人には、翻訳サイトの利用をおすすめします。
2.完全無料で使える!おすすめイタリア語翻訳サイトを5つ紹介
英語から日本語への翻訳に比べると、イタリア語から日本語への翻訳を取り扱っている翻訳サイト数は少ないものです。
イタリア語のちょっとしたフレーズやテキストを日本語に翻訳するために、有料サイトを利用するのも気が引ける…という人のために、ここでは完全に無料で利用できるイタリア語翻訳サイトを4つ厳選してご紹介します。
2-1.手軽に利用できてイタリアの文化もわかる!Online イタリア語 日本語 通訳
Online イタリア語 日本語 通訳は、完全無料で利用できる多言語対応翻訳サイトです。
もちろんイタリア語も翻訳対象となっています。
一画面でスクロールなしに翻訳前後の言語を比較でき、利便性の高さが魅力的です。
使ってみた!翻訳に不自然さは残るが丁寧に翻訳している印象
Online イタリア語 日本語 通訳を実際に使ってみると、広告の多さは若干に気になりますが、翻訳はいたって簡単でした。
イタリア語を入力し、「翻訳」ボタンをクリック(タップ)するだけで翻訳してもらうことができます。
今回は、日本語で「私はイタリア語が話せませんが、上達させたいです。」という意味のイタリア語の文章「Non parlo bene italiano ma vorrei migliorarlo.」を翻訳してみました。
訳文は、「私はそれを改善したいと思います。」というあたり、「イタリア語も」と何かと並列関係にしようとしているあたりに、翻訳に若干の違和感は残ります。
しかし、大枠で本来の意味は通じるでしょう。
イタリア語スピーカーの人口についても記載されている
イタリア語を翻訳しようとしている人は、イタリア語を使用する国の例などについても興味があるのではないでしょうか。
Online イタリア語 日本語 通訳では、イタリア語を操る人の人口や、その国の詳細について、以下のように記載しています。
なお、この国ごとの情報については、翻訳対応している多くの国ごとに記載しているようです。
イタリア語を話す人口の多さを知ることで、勉強のモチベーションアップにもつながるでしょう。
2-2.気持ちが伝わる高度翻訳!Google翻訳
Googleは、言わずと知れた世界トップシェアの検索エンジンです。
近年では、AIのニュートラルネットワークという機能を使って、より高度な翻訳サイトの運営にも力を入れています。
無料で使えるのに、100カ国を超える言語に対応し、イタリア語についても十分なトライ&エラーで、精度の高い翻訳を実現しています。
使ってみた!気持ちが伝わる丁寧な翻訳が印象的
実際に、先ほどの翻訳サイトと同じイタリア語の文章を入力し、Google翻訳で翻訳してみましょう。
「上手ではありませんが」「改善したいと思います。」というように、文章の展開がなめらかで、まったく違和感のない翻訳となっていることが分かります。
スムースな翻訳によって、訳した後の日本語の文章から気持ちが伝わってくるような気がするのは、さすがのGoogleといったところです。
音声再生機能で、イタリア語独特の発音も習得できる
Google翻訳の特長として、翻訳前後の文章を音声で読み上げる機能が挙げられます。
日本語では母音は「アイウエオ」の5つのみですが、イタリア語には7つの母音があります。
しかも半母音(半子音)といって、母音と子音の中間のような発音もあるのです。
日本人にとって馴染みのない発音も、Google翻訳の音声翻訳機能で習得しやすくなるでしょう。
2-3.無料なのに流暢な日本語に翻訳できる!エキサイト翻訳
エキサイトは昔からある日本の検索エンジンですが、翻訳サイトとしても有名です。
エキサイト翻訳では、英語・日本語間の翻訳を行う場合、専門分野を選択することでより精度の高い翻訳ができるようになっています。
ただ、イタリア語に関しては専門分野を選択する機能はありません。
それでも、日常会話レベルであれば、十分なほど精度の高いイタリア語翻訳を体感できるでしょう。
使ってみた!丁寧語への翻訳で違和感全くなし
エキサイト翻訳も、広告が表示される面積が広く、翻訳画面の方が小さい印象を受けます。
しかし、肝心なのは翻訳の機能。
試しに、先ほどと同様のイタリア語文章を入力して翻訳してみました。
「うまく話せませんが」「改善したいと思います。」というように、日本語としてまったく違和感のない、自然な丁寧語に翻訳されています。
最初にご紹介したOnline イタリア語 日本語 通訳と比べると、指示語が読みやすいように省略されていて、より流れるような日本語に訳されています。
無料でアカウントを作れば、お気に入りのフレーズを保存できる
エキサイト翻訳では、無料でアカウントを作成することで、「うまく翻訳できた」と思ったフレーズや、お気に入りのフレーズを「マイ翻訳」として保存することができます。
仕事でよく使用する定型文などは、マイ翻訳に保存しておくとよいでしょう。
2-4.楽天Infoseekマルチ翻訳
楽天Infoseekマルチ翻訳は、イタリア語以外にも11か国語に対応している、完全無料の翻訳サイトです。
イタリア語の文章を打ち込み、あるいはペーストして、翻訳前の言語を翻訳語の言語を選択することで、簡単に翻訳してもらうことができます。
使ってみた!少し違和感のある翻訳ながら意味は通じる
実際に、これまでと同様のイタリア語の文章を日本語に翻訳してみました。
これまでご紹介してきた翻訳サイトと比較すると、少し違和感の残る翻訳になっています。
「健康なイタリア人」という部分は、人によっては本来の意味通りに読解できない可能性があるでしょう。
イタリア人とイタリア語の違いを前後の文脈から予測できないという点では、他の翻訳サイトよりも精度は落ちます。
しかし、意味は通日じる程度だと言えるでしょう。
サイトまるごと翻訳することもできる
楽天Infoseekマルチ翻訳では、WebサイトのURLを入力するだけで、サイトをまるごと翻訳してもらうこともできます。
ただし、SSLページは翻訳できません。
あるテキストやフレーズのみだけではなく、サイトを全体的に理解したい場合にもおすすめの機能です。
2-5.翻訳サイトにはまだ精度が不完全なところもある
ご紹介してきた翻訳サイトは、どれも確かに無料で利用でき、ある程度は意味の分かる日本語に翻訳できることが分かりました。
しかし、中には疑問の残る翻訳をしてしまうサイトもあり、完璧とは言えません。
仕事で利用するなど、翻訳に失敗が許されない場合には、無料の翻訳サイトよりも、有料でも翻訳会社に翻訳を依頼した方がよいでしょう。
3.イタリア語翻訳に強い!おすすめ翻訳会社2選
翻訳サイトでは不完全なイタリア語訳も、プロの翻訳家なら信頼度も高く、完璧な翻訳をしてくれます。
ここでは、おすすめのイタリア語翻訳会社について、2つ厳選してご紹介しましょう。
3-1.幅広い専門分野に対応!JOHO
JOHOは、法務、ビジネス文書、観光など、幅広い専門分野の翻訳に対応している翻訳会社です。
品質と料金の双方を重視する人におすすめできます。
翻訳の料金は以下の通りです。
(引用元:JOHO https://www.joho-translation.com/italian_translation/)
単語数による従量課金制となっているため、少ない文章でも気にせずに依頼できる点が評価されています。
いくら以下は翻訳を受け付けないという会社もある中、少数の依頼を受ける翻訳会社は珍しいのです。
一方で大口契約も割引になるなど、会社として利用する場合にもお得に翻訳してもらえるプランがあります。
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3-2.価格重視で選ぶ人におすすめ!スプリングヒル
スプリングヒルは、翻訳に水準を設けています。
中でも「激安スタンダード翻訳」を選択した場合は、以下の料金で翻訳を依頼することが可能です。
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(引用元:スプリングヒル http://sh-honyaku.jp/italian.html)
文字単価制となっていますが、法人契約によって初回はかなりお得な価格で翻訳してもらうことができます。
よりクオリティの高いプランもあり、希望によって選択できる点が評価されています。
3-3.より正確な翻訳を求めるなら、翻訳会社へ依頼を
この記事でご紹介してきた翻訳サイトの中にも、「翻訳後の日本語がちょっと不自然…」というサイトはいくつかありました。
もしも業務上の理由でイタリア語翻訳が必要な場合や、絶対に本意を伝えたい人物を対象する場合、無料の翻訳サイトでは限界があります。
そのような場合には、最後にご紹介したような翻訳会社の利用をおすすめします。
翻訳会社では、文字数による従量課金制のところが多いものの、大量に発注することで本来の料金よりもお得に依頼することも可能です。
また、プロの翻訳家が翻訳を担当したり、何人ものチェック工程を設けて翻訳ミスを防ぐなど、より完璧なイタリア語翻訳を可能にしています。
絶対に翻訳ミスが許されないシーンでイタリア語翻訳が必要な場合は、翻訳サイトを利用するより、有料でも確実な翻訳ができる翻訳会社に依頼しましょう。