最近、YouTubeで動画を配信するということが主流となってきました。再生回数や視聴者数も続々と増加しています。コメント欄を覗くと日本人YouTuberの動画でも英語や韓国語をはじめとした世界中の人がコメントしており、世界の人に見られていることが実感できるでしょう。
この記事ではYouTubeでのYouTubeの動画を翻訳するメリットはもちろん自動翻訳方法と翻訳を依頼する方法を解説していきます。YouTubeへ動画投稿している方向けの内容となっていますので、参考にしてみてくださいね。
現在、あなたの動画は日本人しか見ていないかもしれませんがYouTubeで字幕翻訳がつき、世界中の人に見てもらえるようになれば、あなたのファンはもっと拡大していくかもしれません。
目次
YouTube字幕翻訳をつけるメリット
YouTubeで翻訳を行うことで具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。大きく分けて3つのメリットをご紹介します。
- YouTubeを通じて世界中の人に自分の動画を届けられる
- YouTubeSEOにも効果が高い
- 音声を聞けない状態でも動画を楽しんで貰える
YouTubeを通じて世界中の人に自分の動画を届けられる
YouTube内で動画を検索する際、日本語で検索することが主でしょう。検索結果は日本語のものが大半で、動画を視聴しているのは日本人だけだと考えているかもしれません。
しかし、YouTube全体から考えると毎月20 億人以上のログイン済みユーザーが YouTube を利用しており、1日あたりの動画視聴時間は10億時間を超え、視聴回数は数十億回にのぼります。グラフをみると一番視聴している国はアメリカで、次いでインドになっています。日本では月間6200万人以上がYouTubeを利用しているとはいえ、世界と比べるとまだまだ小さな規模です。逆に言えば、世界に向けて動画が発信できれば再生回数や登録者数も増える可能性が高いということです。
例を上げるのであれば、日本人YouTuberの中でチャンネル登録者数最多を誇る「はじめしゃちょー」はグミを食べる動画で1.2億回再生を達成しました。この動画が億の再生回数を出した理由としてインド、ベトナム、ブラジルなどで爆発的に再生をされ、この再生回数になったと自身の動画で話していました。また、大食いYouTuberの木下ゆうかさんは配信のコメント欄をのぞくと海外の方が1/4ほどコメントされています。
Google・YouTubeで検索上位表示させることが可能
GoogleやYouTubeでの検索結果の表示順は、基本的に文字情報をベースに決定されています。テキストの450倍もの情報量を持つと言われている動画ですが、そこにはSEOを左右する重要な「文字情報」がタイトルやタグ、概要欄以外にはありません。字幕をつけることにより動画の内容もGoogleに認識され、検索された際に上位に上がってくる可能性が高くなります。日本語でももちろんですが、外国語で検索された際にも字幕翻訳をしているとYouTubeからキーワードを認識されることが増え、検索結果の上位に表示されやすくなってきます。
音声を聞けない状態でも動画を楽しんで貰える
YouTube動画に日本語でも字幕をつけることで、電車などで音声を聞けない状態でも動画を視聴してもらえる機会が増えます。
動画でさまざまなデジタル番組を配信しているDiscovery Digital Networksでは、実際に字幕をつけた動画とつけていない動画を比較し、字幕の効果を調査しました。調査をした結果、全期間の再生数は”字幕ありの動画”が7.32%多く、さらに字幕を加えてから最初の14日間は、“字幕あり”が、“字幕なし”の再生数を13.48%上回る結果となったそうです。
※赤:字幕あり 青:字幕なしつまり、動画に字幕をつけることにより再生回数が向上したのです。字幕をつけるだけで再生回数が増えるのであれば、さらに翻訳をすることでより高い効果が見込めることでしょう。
それに加え、字幕をつけることで聴覚にハンディを抱えた方でも動画を楽しんでもらえることができるようになります。動画をすべての方に楽しんでもらうという面では幅が広がり、1人でも多くの人に見てもらうことができるようになります。
YouTubeで字幕翻訳を行う場合の手段は3つ
YouTubeで字幕翻訳を行う場合の手段は以下3つが存在します。
- YouTubeの自動翻訳ツールを使用する
- ファンの方に翻訳してもらう
- 翻訳を自分で依頼する
どの方法もメリットデメリットがそれぞれ存在するので、自分の今の状態に合ったものをお選びくださいね。
YouTubeの自動翻訳ツールを使用する
メリット :無料・すぐにつけることが可能
デメリット:文章がほぼ読めない
YouTubeで無料で字幕翻訳をしたい方には自動翻訳ツールを使用するとよいでしょう。
こちらはYouTubeが無料で提供しているツールです。自動なので動画をアップして設定を行うだけで翻訳を行ってくれるようになります。そのため簡単でお金がかからないのが最大のメリットです。
しかし、日本語の文字起こしを表示するとわかりますが、よほどはっきりとした発音をしていなければ、何を言っているかわからない文章が羅列している状態になってしまいます。
ファンに翻訳してもらう
メリット :無料・動画に合った内容にしてくれる
デメリット:正確さに欠ける場合がある・ファンがいないと無理
ある程度ファンがついてくれると外国人や語学堪能なファンの方が翻訳をつけてくれることがあります。ファンなのでその動画のニュアンスを理解して翻訳をしてくださる方が多いため、一番理想的な形といえるでしょう。
しかし、この翻訳は翻訳を無償でしてくれるファンが必要になります。先ほどご紹介した「はじめしゃちょー」の動画でも翻訳がついているのはほんの一部であり、その翻訳された言語もトルコ語・韓国語・ポルトガル語というごく一部です。850万人を超えるファンがいたとしても翻訳をしてくれるファンはそうそういないのです。
また、翻訳をしてくれたとしても自分が狙った翻訳ではない言語での翻訳になる可能性もあります。ファンだけに頼るのは良い方法とはいえないでしょう。
翻訳を自分で外部の会社・個人に依頼する
メリット :正確・流行り言葉やニュアンスにも対応(動画の雰囲気をよりよくしてくれる)
デメリット:料金が発生する
こちらは翻訳を自分で外部に依頼するという方法です。お金は少々かかりますが翻訳をプロに依頼することにより、視聴者に自分の伝えたいことをきちんと伝えることができます。
また、翻訳したい言語のネイティブに依頼すればその動画のニュアンス・言語の違い・流行的な言葉まで理解して翻訳をしてくれます。例えば、日本にしかいないお笑い芸人のことをネタにして話したとしてもそのまま翻訳しただけでは外国の方には理解してもらえません。
その際に「※~ということです」という注釈を入れてくれることで、動画への理解度も深まり面白さがアップします。また、日本語特有のキャラを出すための「ワイ」「私」「アタイ」などの一人称や「しーん」「きらきら」などの擬態語、擬声語などの日本語特有な言葉にも対応をしてくれます。
細かなニュアンスではありますが、自分がこだわって作りこんでいる作品を理解して翻訳をしてもらうだけで、作品の魅力がよりレベルアップします。
ただ、直訳をしているだけの会社もあるので翻訳を依頼する会社は注意して選んでくださいね。
自分でYouTube自動翻訳をする場合の設定方法
YouTubeのクリエイター向けには動画の字幕自動作成には以下のような方法が書かれています。
- YouTube Studioではなく[従来のクリエイター ツール]を使用します。
- 画面右上のアカウント アイコン > [クリエイター ツール] > [動画の管理] > [動画] の順にクリックし、動画の管理ページに移動します。字幕を追加する動画の [編集] ボタンの横にあるプルダウン メニューをクリックします。
[字幕] を選択します。- 自動字幕起こしを利用できる場合は、動画の右側の [公開済み] セクションに [言語(自動)] の項目が表示されます。
- そこから言語を追加し、翻訳したい言語へと翻訳を行います。
引用元:YouTubeヘルプ
この方法で字幕の自動作成が行われていれば自動翻訳を行うことができます。しかし、2020年5月7日の段階では[従来のクリエイター ツール]へのボタンはなくなっています。和私がやってみて実際に出来た方法は以下の方法です。
①動画全体に翻訳依頼をかけたい場合、YouTube Studioにログインします
②一番左端下部にある[設定]をクリックします
③[アップロード動画のデフォルト設定]>[詳細設定]>[動画のオリジナル言語と字幕]>[言語の設定]を[日本語(ほかの言語でも可)]にします。この後でアップした動画はすべてこの設定が反映されます。
④YouTube側に戻り、再生画面から[設定]>[字幕]>[日本語(自動作成)]ができていれば完了です(今回はTEDの再生画面をお借りしています)
それでも以下のような状態に当てはまる場合、字幕の自動作成ができない場合があります。それにより自動翻訳もできない可能性があるので注意してください。
自動字幕起こしに関する問題のトラブルシューティング
自動字幕が生成されない場合、以下のような原因が考えられます。動画に含まれる複雑な音声の処理に時間がかかっているため、字幕がまだ完成していない
動画で使用されている言語が自動字幕起こし機能でサポートされていない
動画が長すぎる
動画の音質が悪い、または YouTube で認識できない音声が使用されている
動画の冒頭で無音状態が長く続いている
複数の人が同時に話しており音声が重なっている
引用元:YouTubeヘルプ
このようにYouTube自動翻訳には手軽さもありますがYouTubeが対応してくれないということが多々あります。そのため、対応してくれない動画が多い場合にはほかの方法をとる必要がでてきます。
あ
ファンの人にYouTube字幕翻訳を依頼する場合
翻訳をしてもらえるかは別として「翻訳をしたい」という人が現れた時に翻訳ができるような状態にしておきたいという場合には以下のような設定をしておきましょう。こちらは翻訳設定が可能です。
- 動画全体に翻訳依頼をかけたい場合、YouTube Studioにログインします
- 一番左端下部にある[設定]>[アップロード動画のデフォルト設定]>[詳細設定]>[動画のオリジナル言語と字幕]>[視聴者への翻訳依頼]をオンにします
あとは保存をすればこれからアップロードする動画はすべてこの設定が反映されます。それ以前の動画については個別に設定を行ってください。
ただ、先ほどもお話ししたように、この翻訳は翻訳を無償でしてくれるファンが必要になります。ご自分に置き換えて考えてみてほしいのですが、学生時代、日本語の文章を英語に翻訳するのに、一文でさえ結構な時間がかかりませんでしたか。動画を翻訳するためには、日本語をかなり理解した方が翻訳しているのだとしても、手間ひまがかなりかかります。
10分もの長さの動画をずっと継続的に翻訳してくれるような人がいる可能性は限りなく低いです。
その奇跡を待つよりも自分で翻訳依頼を行ったほうが、迅速に動画を拡散させることができるでしょう。
字幕翻訳をほかの会社に自分で依頼する場合
YouTube Studioで自動翻訳が出来ず、ファンの翻訳を待つのも難しいのであれば、外部の翻訳会社に依頼してみるのも一つの方法です。弊社サービスを例に挙げて説明していきます。
APRESSの字幕翻訳サービスで出来ること
翻訳サービスは以前から存在していますが、YouTubeに特化した翻訳サービスはまだまだ始まったばかりです。映画などや小説、産業翻訳とは違いYouTube翻訳を理解し、翻訳をしてくれる会社は多くありません。
そのなかでも、本サイト「インバウンドプロ」を運営しているAPRESS株式会社は以下のようなサービスを行っております。
- 24時間翻訳
- ネイティブ監修
- 書き起こし
- 字幕制作
- 自動アップロード
- ダブルチェック
わかりにくいかもしれないのでYouTube動画を翻訳をする場合の手順をお話しします。通常の文字翻訳とは違い、動画には動画ならではの翻訳が求められます。
【YouTube動画翻訳の手順】
- 動画で話している言語を書き起こす
- 翻訳を行う
- 途中チェック
- 翻訳後に字幕として配置を行う(アップロード)
- 最終チェック
- 納品報告
①~⑥まで一気通貫でサービスを行っている会社は少なく、自分で行わなければならない工数が発生し、手間がかかってしまいます。弊社サービスは①~⑥まですべてをまとめて行うため、手を煩わせることはありません。
また、動画ならではの話者が伝えたいニュアンスやそのものの意味に関して説明や話すテンポに合わせた翻訳を行うことも可能です。
翻訳単価が明確
本来翻訳サービスは文章そのものを翻訳する場合と映像を字幕翻訳することの二つがあります。文章をそのままにして翻訳を行う場合、文章は原文の文字数でカウントされ、一文字単価で翻訳されます。そのため、もともとの文章が必要となります。映像で自分の話している文字数をカウントするのは手間がかかりますし、料金設定が不透明です。
APRESSで映像を字幕翻訳していく場合は動画の分数で翻訳単価を設定しています。自分の動画を翻訳したい場合、時間を見れば翻訳する際に何円かかるのかが明確になります。
ほかにもメリットがたくさん
弊社はもともとウェブコンテンツを中心に約1000万文字のコンテンツ翻訳を翻訳をしてきました。また翻訳だけでなくSEOに関しても精通しており、YouTube SEOの研究も日々進めています。
そのため、ただ直訳を行うだけでなく、マーケッター目線での翻訳も行っており、SEO的な側面での補助を行うことが可能となりました。届けたい作品やサービスをまだ知らない人達に届けるために弊社サービスでお手伝いいたします。
YouTube字幕翻訳で可能性を広げよう
世界で月間アクティブユーザーが20億人以上利用しているYouTube。日本人にしか見られていない今の状態では、そのなかのほんの一握りにしか動画を届けられていません。その世界を広げ、もっと多くの人に動画を楽しんでもらいませんか。
本格的に翻訳をお願いしたいという場合にはお問合せよりご連絡お待ちしております。
出典:
YouTubeプレスリリース
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