中国No.1の民泊プラットフォーム「途家」が凄い?特徴を徹底紹介

中国No.1の民泊プラットフォーム「途家」が凄い?特徴を徹底紹介

「増加を続ける中国人観光客を獲得したい!」「民泊のオーナーになりたい!」という方は本記事で紹介する途家がおすすめです。
これまで、ホテルや民泊の情報を掲載してくれる大手宿泊施設予約サイトはあったものの、いざ、利用したら「費用対効果が悪くて、イマイチ満足していない…」と思っている方も多いでしょう。

集客をするときにターゲットが広すぎると、特定の人に魅力が伝わらないというデメリットがあります。途家では中国人をターゲットに民泊や自治体の魅力を広めてくれるサービスを提供しています。
本記事では途家の特徴や魅力、他の宿泊施設予約サイトと何が違うのかを徹底解説します。

中国最大の民泊プラットフォーム途家(Tujia)とは?

途家(TUJIA)は、中国最大の民泊予約プラットフォームです。日本の良質な民泊を訪日中国人観光客に提供するサービスを実施しています。
民泊の経営者やオーナーを始めとするホストは、途家WAKAに登録することにより、中国大手OTAサイトであるCtripなど8つの主要サイトに民泊の情報を掲載することが可能になります。

途家は、民泊の情報を主要サイトに掲載するだけではなく、中国国内の顧客に対して民泊をPRすることで集客サービスも提供します。
また、民泊を立ち上げたいと思っているホストに向けて、立ち上げや管理運用のサービスを実施しています。
訪日中国人観光客と日本の民泊業界を繋げる橋渡しの役割をしているのが途家なのです。

途家(TUJIA)の会社概要

サイト名 途家
本社所在地 北京
設立 2011年
リスティング数(世界) 1,000,000件以上
リスティング数(東京) 2,000件以上
リスティング数(大阪) 5,000件以上
リスティング数(福岡) 700件以上
都市数 中国345都市 / 海外1058都市

途家は日本へのサービスを展開する前に、自国である中国人からの信頼を得る必要があると考え、ウェブサイトに掲載をした1万を超える物件の自社管理化を決めました。「見ず知らずの人の家に泊まるのは嫌だけど、自国の会社である途家が管理しているなら大丈夫だろう」と、ユーザーへ安心感と信頼を与えました。

民泊を利用す中国人との信頼関係を築くことで、その顧客に対して世界各国の民泊の場を提供することに成功しています。

途家のココが凄い!民泊運営者に向けた徹底サービスとは?

中国No.1の民泊プラットフォーム「途家」が凄い?特徴を徹底紹介
  • 途家プラットフォームでの集客サービス
  • TUJIA HOUSEの企画・立ち上げ
  • インテリア設計・アメニティの提供

なぜ、途家が民泊プラットフォームとして訪日中国人観光客の集客に成功しているのか気になる方も多いでしょう。
数多くの宿泊施設予約サイトがある中で、民泊を提供するホストが口を揃えて「途家は凄い!」と語っています。ここからは民泊運営者向けに途家が提供するサービスをご紹介します。

途家プラットフォームでの集客サービス

インバウンド対策として集客に力を入れ始めた宿泊施設は年々増加しています。その背景として、2020年までに訪日外国人観光客数を4000万人にすると目標を立てた政府が公共施設を中心に多言語翻訳システムの導入や接客サービスの向上を促していることが挙げられます。
しかし、集客に力を入れ始めた宿泊施設の中には「大手宿泊施設予約サイトに掲載したら人が勝手に集まると思っていたけど、全く効果がない…」と頭を抱えている店舗も少なくありません。

さまざまな要因が考えられますが、ターゲット層が広すぎることで、民泊の魅力がユーザーに伝わらない場合もあります。
途家は、独自のプラットフォームで集客サービスを実現させていることが最大の魅力です。ターゲット層は中国人(その中でも富裕層)が中心となっており、中国人向けに民泊のPR宣伝をしています。

既存のプラットフォームの顧客に対して、ダイレクトメールやSNSを通じて民泊のPR活動を行ってくれるのサービスがあるので、自ら翻訳サイトを利用したり闇雲に宣伝活動をする必要がありません。民泊運営側は、接客だけに集中できるのです。

途家HOUSEの企画・立ち上げ

いざ、民泊事業を立ち上げようと思っても物件や集客、各種管理体制などを整える必要があります。
途家では、オーナーのために途家HOUSEと称して、立ち上げやインテリア企画などのサポートをします。

途家HOUSE立ち上げ後は、前述したように独自のプラットフォームを用いて訪日中国人観光客の集客サービスも行います。
また、中国の民泊プラットフォームとして高いブランド力を誇る途家のロゴマークを使用できるので、「見ず知らずの場所に泊まるのは不安…」という訪日中国人観光客の不安を解消します。

インテリア・アメニティのコーディネート

途家HOUSEの立ち上げに伴い、インテリアやアメニティのコーディネートをサポートします。

インテリアは物件の雰囲気に応じて、専門のスタッフがトータルコーディネート担当。和モダンや北欧ナチュラルをベースに、清潔感の漂う空間を演出します。途家のブランドカラーであるオレンジをアクセントに加えることで、活気のある印象を持たせます。

シーツやタオルの交換はもちろん、家電製品は全て日本国内メーカーに統一することで、高品質で使い勝手の良いサービスを提供します。海外メーカーと比べて故障のリスクが低いこともポイントの1つです。

途家の口コミや評判

中国No.1の民泊プラットフォーム「途家」が凄い?特徴を徹底紹介

日本ではあまり馴染みの無いサイトですが、実際にインバウンド対策として途家のプラットフォームに掲載をしている店舗は増えています。
途家のサービスに対する良い口コミと悪い口コミについてご紹介します。

ユーザーからの悪い口コミ

中国からのゲストも多いので途家に登録したら集客が見込めると考えてこちらのサイトを訪れましたが、まだ日本語サイトがあまり充実していないようで少し使いづらいです。ホスト登録も中国語のページに飛ぶので翻訳機能が必須です。しかし、使いこなせば中国からの集客の可能性が広がるので頑張ります。
引用元:民泊の窓口

翻訳サイトがあれば可能性が広がる…という意見があるように、全てのサービスを使い熟すためには多少の時間が必要です。
しかし、日本途家株式会社という子会社が東京都千代田区にあり、カスタマーサポートも充実していることから「操作はすぐに慣れる!」という意見もあります。

ユーザーからの良い口コミ

中国ではかなり有名らしいのですが、中国語のサイトということで掲載している日本のライバルはほとんどいません。いろいろと研究して、ライバルがいないうちに進出して一人勝ちを狙っています。
引用元:民泊の窓口

日本には馴染みの無いサイトだからこそ、早いうちに途家で取り扱ってもらうことで、訪日中国人観光客を独り占めすることを考えているオーナーも存在します。
また、下記のデータは日本政府観光局(JNTO)の統計による訪日外国人に対する中国人の割合です。

  • 2018年訪日外国人総数:3,119万人
  • 2018年訪日中国人 総数838万人

中国観光客が全体の26.9%を占めて第1位になっています。
日本は特に中国や韓国を中心としたアジア圏からの訪日観光客が7割以上を占めています。

途家とAirbnbの違いは?

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「現地の人から家を借りるサービス」として注目を集めたAirbndを模倣して中国版Airbnbのサービスを展開してきた中国企業はたくさんありましたが、ことごとく失敗をしています。
途家も中国版Airbnbと言われていますが、実は全く違います。途家の創業者であるメリッサ・ヤンは中国人観光客の消費行動を熟知しており、そのノウハウと経験を途家のサービスに詰め込んだことで今日まで結果出し続けてきました。

途家とAirbnbはターゲット層が違う

途家 Airbnb
本社 北京 アメリカ合衆国
サービス内容 民泊予約 宿泊施設予約(お城や別荘、自宅の個室、クルーザーの船内も提供可能)
ターゲット 訪日外国人 世界各国の旅行者
掲載場所 中国 世界192ヶ国

Airbnbでは、民宿だけではなく一戸建てや別荘、お城などのユニークな場所にも宿泊することができます。
また、途家とAirbnbの最大の違いはターゲット層です。前述した通り途家は日本の民宿を中国人に紹介するサービスを展開しているので、全世界へ向けてPRはしておりません。

インバウンド対策ができる

途家がAirbnbのように世界にサービスを展開しない理由としては、中国企業が軒並み失敗をしている事実を目の当たりにしてきたからだと考えられます。
偏に海外観光客と言っても、国によって文化や嗜好は違います。途家の創業者であるメリッサ・ヤンは自国である中国人だけにターゲットを絞ったことで成功を成し遂げました。

  • 中国人は2〜3世帯で旅行をする(友人の家族も同伴する場合もある)
  • 大人数なので、ホテルではなく民宿を選ぶ傾向が高い
  • 現地の食ではなく、中華料理を欲する

中国人旅行者の行動パターンから、途家HOUSEなどのサービスをマッチさせることで、多くの訪日中国人観光客から支持を集めているのです。中国人が途家のサービスを利用するということは、途家に掲載している民宿が潤うことになります。

日本の企業や市町村が途家と業務提携を開始

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途家に注目しているのは民宿だけではありません。日本を代表する企業や市町村も途家と業務提携を始めています。

新潟県魚沼市と観光連携協定を締結

2108年10月、新潟県魚沼市は中国最大手の民泊サービスを提供する途家と観光連携協定を結びました。
魚沼市の外国人宿泊統計では、年々増加傾向で2017年には852人の中国人観光客が訪れていることがわかっています。この背景には魚沼市の一部旅館が東京ディズニーランドに向かう中国人に向けて、宿泊と観光をパッケージ化している結果だと言われています。

しかし、魚沼市が求めているのは市内での消費行動です。魚沼市内で商品を購入したり、食事をするような滞在客を求めており、途家との観光連携協定で魚沼市のPR活動を行っていく方針を固めました。

楽天LIFULL STAYと業務提携

楽天グループの民泊事業会社である「楽天LIFULL STAY株式会社」も途家との業務提携を開始しました。

日本全体の魅力を伝えることをコンセプトとしており、楽天LIFULL STAYで掲載している国内民泊物件を途家でも紹介することを決めています。中国人の嗜好を把握している途家だからこそ、日本の魅力を上手くPRしてインバウンド対策に繋がることに期待されています。

途家は訪日中国人観光客に特化した民泊予約サービス

数多くの宿泊施設予約サイトがある中で、途家は中国人観光客の集客に特化したサービスだとわかりました。

日本政府観光局(JNTO)が公開した訪日外国人観光客の中で約7割を占めているのが中国人の存在です。「インバウンド対策=中国人」と言っても過言ではない数字を叩き出しており、今後も中国人に対するアプローチが重要なのは明白です。
途家は2050年までに20万件以上の物件を掲載することを目標に掲げており、今後も日本へのサービス拡大が予想されます。