現在、さまざまな業界から注目されている「AI(人工知能)」。ここ数年で一気に実用的なものになり、飲食店でも導入する店舗が増えてきている。実際にどのような形でAIが活用されているのかを飲食店のAI活用事例もとにいくつか紹介していく。
飲食店のAI活用
鶏ポタラーメン サンク大門店
東京・大門の人気ラーメン店『サンク』では、卓上型コミュニケーションロボット「Sota」を導入している。「Sota」は顔認証システムを備え、アプリ登録をしている客に対しては名前で声をかけてあげるなどのサービスが可能となっている。また、どんなメニューを注文したか客の性別や年代別に分析することができ、それらを元に新たなメニュー開発に役立てている。
公式ツイッター:https://twitter.com/ramenTHANK?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
すごい煮干ラーメン凪 田町店
『すごい煮干ラーメン凪』を運営する凪スピリッツが、東京・田町店でAIを活用した顔認証ツール「顔パスシステム」を導入している。定額制サービスの会員になると、食券をいちいち購入しなくても、店頭に備えられたiPadが客を認識し、“顔パス”でラーメンを注文することができるという。
HP:http://www.n-nagi.com/
オクトシェフ
長崎・佐世保のハウステンボス内にあるたこ焼き店では、協働ロボットを導入している。たこ焼き店には2~3人の人手が必要とされるが、同店で働く従業員は1人だけで、具材を用意し数を指定すると、ロボットが鉄板のくぼみに食用油とタネを注ぐ。これは、AIによる認識システムでたこ焼きの回転を管理でき、職人のような絶妙な焼き加減で調理することができるからだという。
HP:https://www.huistenbosch.co.jp/
キッコーマン ライブ キッチン 東京
キッコーマンが東京・有楽町にオープンした、食文化の国際交流が体感できる新スタイルのレストラン。AI搭載で即座に翻訳が可能なシステム「ライブトーク」を導入し、訪日外国人も楽しめる店を目指している。料理人による食材の紹介や調理の解説が、リアルタイムに客が指定した言語に翻訳され、タブレット端末にテキストで表示されるのが特徴である。
HP:https://www.kikkoman-livekitchen-tokyo.com/
ヤミー サケ コレクティブ 代官山
AIを用いた日本酒味覚判定サービス「YUMMY SAKE」を活用した日本酒バー。飲み比べキットを注文すると、10種類の日本酒を10ccずつ渡され、銘柄や解説を伏せて味わうことができる。Web上で5段階評価をすると、自分に合うタイプの日本酒を教えてくれる。
HP:http://www.yummysakecollective.jp/
ビート スシ ブリトー 東京
東京・秋葉原にある、業界初の寿司ブリトー専門店。商品の価格は、毎日、食材や販売時間などを考慮し、AIが決める。客はスマホで注文から決済までを行い、「〇番からお受けとりください」という通知が来たら、店のサービングボックスで商品を受け取る。これにより、ほぼ無人のオートメーションレストランを実現することができた。
HP:https://beeat.jp/
今後のAI
接客から調理まで幅広い用途に活用できるAIだが、今後はますますの発展が期待されており、飲食店においては人手不足の解消や顧客満足度の向上など、あらゆる面でAIが活用されていくと言われている。これからどんなAIツールが登場し、活躍をしていくのかに期待が高まっている。
参照:https://www.inshokuten.com/foodist/article/5246/