今さら聞けない「中国・台湾・香港」の違い!日本との関係も徹底解説

中国・台湾・香港の違いを話すことはできますか?ニュースなどではよく聞きますが、それぞれを比べたり政治や文化などあやふやになっている人もいるかと思います。

そこで今回は中国・台湾・香港の文化や歴史的背景、通貨や政治についてなど徹底解説していきます。気になる日本との関係も合わせてご紹介していきます。

中国・台湾・香港の「場所と人口」

それぞれの国の位置は、以下の地図の通りです。

中国の場所と人口

面積:約960万平方キロメートル(日本の約26倍)
人口:約13.90億人

台湾の場所と人口

面積:3万6千平方キロメートル(九州よりやや小さい)
人口:約2,359万人(2018年12月)

香港の場所と人口

面積:1,106平方キロメートル(東京都の約半分)
人口:約734万人(2016年)

中国・台湾・香港の「歴史」

中国の歴史

中国には1616~1912年の間、清という国がありました。清はヨーロッパや日本との戦争に負け、ペナルティーとして勝った国へ罰金や領土の譲渡していました。

国は領土や財力が失っていくことを阻止するため、増税という形で民衆から賠償金を払っていましたが、不満に思った民衆は大きな反乱を起こしました。そこへ孫文という男が革命を起こし清は滅亡、中華民国という国を作りました。

台湾の歴史

17世紀以降にオランダの貿易拠点として占領、中国の清朝が支配、日本が植民地にするなど支配されていました。日本が統治していたのは第2次世界大戦が終わるまでの50年間もあったため、日本語を話せる人が多いのはそのような理由からです。

香港の歴史

もとは中国南部の小さな漁村だった香港は、アヘン戦争後の1842年~1997年までの約150年間イギリスの植民地になり、その後香港の全領域を中国に一括返還することになりました。

イギリスは統治していた長期間香港の地で関税をかけずに自由貿易港として整備していたことなど、中国本土とは経済や制度が全く異なっていました。

同じ中国国籍だけれども社会的・経済的・考え方・文化などが中国とは異なるということで、うまく統治するよう「一国二制度」を採用しています。そのおかげで香港経済は飛躍的に伸びていっているのです。

中国・台湾・香港の「言語」

中国の言語

第一言語に中国語(北京語・普通話・マンダリン)、第二言語に北京語などの地方言葉を話します。中国の人口約94%を占める漢民族が使用している言語で、12億人以上と推測されています。

文字:簡体字(かんたいじ)=簡略化した漢字(例:「広」→「广」)

台湾の言語

第一言語に中国語(北京語・普通話・マンダリン)、第二言語に台湾語を話します。特に台湾語はご年配の方に多い傾向があります。

文字:繁体字(はんたいじ)=伝統的な漢字(例:「広」→「廣」)

香港の言語

第一言語に広東語、第二言語に英語・中国語(北京語・普通話・マンダリン)

文字:繁体字(はんたいじ)=伝統的な漢字(例:「広」→「廣」)
*   *   *

▼中国と台湾では中国語(北京語・普通話・マンダリン)を話しますが香港は広東語のため、香港人は2つの国の人と会話することができません。しかし近年の香港の学校授業では中国語を教えているため、若い世代のみは話せる人も増えてきています。

中国・台湾・香港の「通貨(お金)」

中国のお金

人民元(1元=約15.59円 2019年12月現在)
中国の中央銀行(中国人民銀行)が発行している通貨です。

実際の人民元紙幣の単位には「元」ではなく、日本の「円」の正字である「圓」の簡体字「圆」と書かれており、英語表記では「yuán」と日本とほぼ同じ発音になります。なので国別通貨コード(ISO)では「CNY=Chinese yuan」となっています。

台湾のお金

ニュー台湾ドル(1新台湾ドル=約3.62円 2019年12月現在)
中華民国中央銀行が発行している通貨です。

香港のお金

香港ドル(1香港ドル=約14.01円 2019年12月現在)
香港特別行政区の法定通貨です。現地では「港幣」「港紙」と呼ばれている香港ドルは、お隣マカオでも流通しています。

中国・台湾・香港の「宗教」

中国の宗教

無宗教・道教・儒教・仏教・イスラム教・キリスト教・その他
無宗教や民俗信仰が全体の73.56%を占めています。

台湾の宗教

儒教仏教・道教・仏教
民間信仰が全体の66.3%を占めています。

香港の宗教

仏教・道教・プロテスタント・カトリック・イスラム教・ヒンドゥー教・シーク教・ユダヤ教
中華系以外にも多くの国の人が住んでいるため、街には寺院・教会・モスクなどが建てられています。

中国・台湾・香港の「文化や風習」

中国の文化・風習

  • 中国ではモバイル決済が進化を遂げ、現金を持っている人が少なく多くのお店でキャッシュレス文化がほとんどです。
  • 一般道には清掃員が仕事をしているので、ポイ捨てが当たり前です。掃除する人の仕事のためにゴミを捨てるという認識の人もいるようです。
  • 食事では食べ散らかすことがマナーです。しかし全てのお店ではなく、高級店などの綺麗なお店では汚さずに綺麗に食べる人もいます。

台湾の文化・風習

  • 数多くの天然温泉があるため、日本同様に温泉好きが多いです。
  • 麺料理は音を立てず静かに食べるのがマナーです。
  • ホテルやレストラン内では基本的に喫煙はできません。歩きたばこをした場合には、罰金を支払うことになります。

香港の文化・風習

  • 普段の生活・人生の大きな決断の際・街全体の建造物にも風水を取り入れるほど、香港人は風水に影響しています。そのため運気を上げるパワースポットもたくさんあります。
  • ゴミのポイ捨て・喫煙禁止エリアでの喫煙に罰金が課せられます。また公共の場で唾を吐くことも罰金の対象になります。

中国・台湾・香港の「政治」

中国の政治

中国の政治は共産党による社会主義で、経済は社会主義と資本主義が混合されています。選挙はなく優秀な推薦したい人材がいる際に、共産党員がスカウトするという入党システムになっています。

台湾の政治

日本と同様民主主義で、経済は資本主義です。行政院も同じく、日本同様選挙によってえらばれます。国連への加盟が認められていないので、国際社会に関わる外交関係の舞台に参加することはできません。

香港の政治

香港は民主主義です。香港と中国政府による有権者の問題で、香港には行政長官を決める権利はなく大きなデモ講義が多数行われています。

中国・台湾・香港の「国同士+日本の関係」

中国と日本の関係

輸出国として第1位のアメリカに次ぎ、第2位に日本という貿易相手国として重要なポジションになっています。「近くて遠い国」中国として言われているのには、歴史的・経済的に濃い関係でありながら互いの理解が深まらないということがあります。

また大気汚染での環境問題が未だ原因で、つながりを深めるにはまだ多くの課題が残っています。

台湾と日本の関係

国連への加盟が認められていないため、国際社会では日本を含み多くの国が直接的外交関係を築くことはできません。しかし年間数百万人の観光客が訪れているよう、互いの国を観光するなどして経済交流を交わし、電子部品の輸出などの経済交流があります。

香港と日本の関係

日本人アーティストによるコンサート、日本文化である漫画・アニメ・相撲・合気道・茶道日本舞踊などいくつもの交流があります。また互いに輸出入国相手として、電子機器・家電・ファッションなど大事な貿易相手先となっています。

三国は似ているようで、まったく異なった文化を持っている

今回は中国・台湾・香港の異なる文化の違いや日本との関係を紹介していきました。一度交わったことがある国でも歴史が異なれば文化も異なり、さらに疑問が増えてくる場面もあったかと思います。

今後その差は広がって行くのか、関係性は縮まるのか、いずれにせよ良好な関係になることを期待したいものです。