動画の時代が到来!中国で大人気の動画サイトを6つ紹介します!

中国人旅行者に向けて、商品やサービス、観光スポットを宣伝する手法として、近年動画マーケティングが注目されています。

中国国内でインターネットを日常的に利用する人は、およそ8億人と言われており、これは総人口の60%以上に達する割合となります。中国人は、旅行や商品を購入する前に、インターネットを活用して情報収集を行うことが多く、ブログや掲示板、SNSなどから有益な情報を集めています。

通信インフラ技術の向上などの背景もあり、近年の中国人の生活において、動画はもはや欠かせない存在となっているのです。

中国では、国内製の独自のインターネットサービスが普及しており、動画配信サイトもさまざまな種類があります。しかし、中国国内の動画サイトにあまり詳しくないという方もいるでしょう。

そこでこの記事では、中国で主に利用されている動画サイトについて、それぞれの特徴を詳しく解説します。中国人向けのインバウンド対策を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

中国ではYouTubeは利用できない

日本で動画視聴というと、まずYouTubeが挙げられますが、実は中国からYouTubeにアクセスすることはできません。中国は、グレートファイアウォールと呼ばれる厳しいインターネットの規制が敷かれており、海外製のインターネットサービスは基本的に使用不可となっています。FacebookやInstagramも同様です。

しかしその代わりに、中国国内では独自のサービスが普及しています。インバウンド対策として動画コンテンツの公開を行う場合は、中国独自の動画サービスについて深く理解しておく必要があるでしょう。

動画配信サービスはさまざまな種類があり、「BAT」と呼ばれる国内の3大IT企業が市場争いを行っています。BATは、バイドゥ(百度)とアリババ(阿里巴巴)、テンセント(騰訊)のそれぞれの企業の頭文字をとった言葉です。比較的新しく設立された企業でありながら、独自のサービスを急速に成長させており、世界的に注目されています。

動画を活用したプロモーションの重要性

動画を活用したプロモーションの重要性を理解しておきましょう。

プロモーションに動画を用いるメリット

動画マーケティングには、さまざまな強みがあります。まずもっとも大きな強みは、文字や画像よりも多くの情報を伝えられる点にあります。

例えば、1分程の動画が伝達できる情報量は、文字に換算するとおよそ180万語となるという研究データも存在します。Webページに換算すると、3,000ページ以上も費やさなくてはならなくなるのです。

文字情報の場合、ユーザーは能動的に読まなければならず、負担が大きくなります。これほどの量のテキストが完読されることは、ほとんどないでしょう。

しかし、動画であれば、漠然と眺めているだけでも、文字や画像とは比べ物にならないほどの情報を伝えることができるのです。具体的なイメージを喚起するという点でも、動画には利点があります。例えば料理やメイクアップの手順など、文章で説明するよりも、動画を見たほうが分かりやすいということも少なくありません。

さらに動画は印象に残りやすく、注意を引きつけることができるという利点もあります。SNSでの拡散も期待できるでしょう。そもそも中国は総人口が莫大なので、一度拡散されると、多くのユーザーが目にすることになります。

魅力的なコンテンツを作ることができれば、その費用対効果も相当なものになると期待できるでしょう。

動画コンテンツは信憑性が高い

動画配信サイトのコンテンツは、テレビなどのマスメディアよりも規制がかかりにくく、より自由度の高い表現が可能になります。そのため情報収集のチャネルとして、高い信頼を得ているのです。

また中国のインターネットで出回っている画像は、フォトショップなどで加工済みのものも多く、あまり信用されません。しかし動画であれば、加工が施されることは少ないため、その分信憑性も高くなるのです。

短くインパクトのある動画を作るのがポイント

動画コンテンツを作る上で重要なのは、なるべく短い尺に収めるという点です。動画が長すぎると途中で離脱されてしまい、商品の良さをしっかりとアピールできません。1〜2分程度の長さがベストと言えるでしょう。飽きずに最後まで視聴してもらうことができ、SNSで拡散されやすくなります。

中国人ユーザーの多い動画サイト6選

中国で主に利用されている動画サイトを紹介します。

iQIYI(愛奇芸・爱奇艺)

出典:https://www.iqiyi.com/

iQIYIは、2018年時点の月間アクティブユーザーが5億人以上にも達する、国内最大規模の動画配信サービスです。検索エンジンを開発する企業「百度」が運営しています。

iQIYIは、すべての映像コンテンツが無料で視聴できますが、動画が再生される前には広告が流れる仕組みです。有料会員になれば、この広告をスキップできるようになります。現時点での有料会員はおよそ8,000万人で全体のおよそ2割程度。残りの8割は広告を視聴している計算となります。

iQIYIの最大の特徴は、オリジナル作品の多さにあります。大企業傘下のサービスなので、潤沢な資金を投影して、高品質な映像作品を作り出すことができるのです。コンテンツの内容は、ドラマやスポーツなど、ジャンルは多岐に渡ります。NetflixとYouTubeの要素を併せ持つ動画サイトと考えると分かりやすいでしょう。

iQIYIでの広告配信は、もともと中国の企業しか行うことはできませんでしたが、2018年以降、日本企業を対象にした広告配信の仕組みが提供されるようになりました。日本の企業が、iQIYIに広告を出稿できるようになったのです。ユーザー数の多さから見ても、中国で動画マーケティングを行うのであれば、まずは真っ先に候補に上がるサービスであると言えるでしょう。

Youku(優酷・优酷)

出典:https://www.youku.com/

Youkuは、iQIYIと並ぶ国内最大規模の動画サイトです。運営している企業は、アリババグループのヨークトゥードウ。もともとは2000年はじめ頃から存在していた歴史のあるサイトでしたが、2015年にアリババグループによって買収され、さらに規模を拡大しています。2018年時点の月間アクティブユーザーはおよそ4.9億人にも達します。

ドラマやバラエティだけでなく、個人制作のコンテンツも豊富である点が特徴的です。中国版YouTubeのような位置づけのサービスですが、YouTubeと異なり、アップロードする動画の長さに、制限は設けられていません。

テンセントビデオ(騰訊視頻・腾讯视频)

出典:https://v.qq.com/channel/choice

テンセントビデオは、多様なコンテンツが魅力の動画配信サービスです。ウォルト・ディズニー・カンパニーやパラマウントピクチャーズコーポレーションと契約を交わしており、世界的に人気の映画も視聴できます。運営企業のテンセントは、国内最大級のチャットアプリ「WeChat」やスマートフォン決済アプリ「WeChatPay」などの開発も行っています。急速に事業を拡大しており、2018年の株式時価総額では、世界6位にまで浮上しました。

Tudou(土豆網・土豆网)

出典:https://www.tudou.com/

Tudouは、ヨウクトゥードウが提供するショートムービーサイトです。もともとはアニメやファッションなどさまざまなコンテンツを配信するサイトでしたが、近年のショートムービーのトレンドに合わせ、個人制作の短い動画の配信がメインになりました。

総視聴数は1日で1億を超えるほどの人気サービスであり、1日4万以上の動画が新たにアップロードされています。

bilibili(嗶哩嗶哩・哔哩哔哩)

出典:https://www.bilibili.com/?

bilibiliは、アニメやゲームなどのジャンルに特化したど動画配信サービスです。動画の上部に、視聴者が書き込んだコメントが流れる点が特徴的です。中国版のニコニコ動画とイメージすると分かりやすいでしょう。日本国内にも法人があり、秋葉原にブースを設置し、イベントを運営しています。

月間アクティブユーザー数は7,000万人と、他のサービスよりは少なめですが、視聴者層はアニメやゲームなどのコンテンツに興味を持っているため、マーケティングする商品次第では、的確にターゲット層へアプローチできるでしょう。

TikTok(抖音)

出典:https://www.tiktok.com/ja/

TikTokは、中国のベンチャー企業バイトダンスが提供するショートムービーアプリです。中国国内だけでなく、日本でも中高生を中心に爆発的な人気を得ています。TikTokの最大の特徴は、投稿のハードルの低さにあります。動画の上限は15秒とかなり短く設定されており、既存の音楽に合わせてダンスをしたり、日常を撮影した動画を加工したりするなど、手軽にコンテンツを作成できます。

またユーザーの趣味嗜好を分析する高度なアルゴリズムにより、フォロワーが少ないユーザーでも拡散しやすくなっている点も、ユーザー数を増やしている要因とも言われています。現在、月間アクティブユーザーは5億人を超えており、さらに利用者を増やしつつあります。

中国における動画マーケティングの事例

中国人向けの動画マーケティングの事例を紹介します。

そごう・西武

セブン&アイ・ホールディングス傘下の百貨店そごう・西武は、インバウンド対策として、さまざまな動画コンテンツを制作しています。中でも話題となったのが、ジャニーズの木村拓哉氏を起用したプロモーションです。木村拓哉氏は中国のSNSであるWeiboのアカウントを開設しており、フォロワーは2019年時点で182万人を超えています。中国でも絶大な知名度があるため、その分注目も集められるのです。動画コンテンツは中国語の字幕付きで制作され、空港や百貨店など中国国内のあらゆる場所で展開されました。

エテュセ(資生堂)

資生堂グループのコスメブランドであるエテュセは、中国の動画サイトiQIYI上でのプロモーションを実施しました。具体的には、KOLと呼ばれる中国のインフルエンサー賴賴是氏とのコラボ動画の制作で、賴賴是氏が実際にメイクアップをする様子が撮影されています。

この動画の再生回数は1ヶ月間でおよそ255万回再生され、ブランド認知を広めることに成功しました。またこの動画マーケティングは、中国のECサイトのセール期間に合わせて実施されたこともあり、前年度よりも260億円の売上増加につながったようです。

動画は、文章や画像ではなかなかイメージが湧きにくいコスメなどの商品のプロモーションと、相性が良いと言えるでしょう。またKOLのファンに直接リーチできる点も魅力的です。

GoJapan(去日本)

GoJapanは、日本の観光エリア情報などを、中国人向けに発信するメディアです。動画コンテンツも積極的に制作しているのが特徴的で、10種類以上の動画サイトで、チャンネルを開設しています。

GoJapanでは、情報の表示に人工知能技術を活用しており、ユーザーの視聴履歴などを分析し、一人ひとりにあった情報を届ける仕様となっています。GoJapan上でのプロモーションを行えば、旅行プランや商品の情報を、購買意欲の高いユーザーへ効率的に届けることができるでしょう。

青森県弘前市

青森県弘前市は、2012年とかなり早い段階から、オリジナル動画の制作を行っています。具体的には、中国人アイドルとコラボして観光地の案内や伝統文化の紹介するといった内容です。継続的に公開してきたこともあり、チャンネル登録者数は2019年時点で56万人を超えています。動画は、文章や画像以上に、観光スポットの魅力を伝えることができます。中国人旅行客に向けたプロモーションを行う際は、動画の活用も検討すると良いでしょう。

SONY株式会社

SONY株式会社は、一眼レフのプロモーションに中国の人気俳優の胡歌氏を起用した事例があります。胡歌氏が日常の何気ない風景を撮影するといった内容のショートムービーですが、公開から1年で250万回以上再生されるほどのコンテンツとなりました。

動画サイトごとの特徴を理解して、効果的なマーケティングを実現しよう

中国で普及している動画サイトについて、解説しました。動画の内容や長さ、ユーザー層など、サイトごとに違いがあります。インバウンド向けの動画マーケティングを行う上では、それぞれの特徴を理解して、魅力的な動画を公開することが重要です。

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